二階氏、台風「まずまず」発言撤回せず「災害復旧に全力注ぐ」

　自民党の二階俊博幹事長は１５日の記者会見で、台風１９号の被害が「まずまずに収まった」とした自らの発言を撤回しなかった。記者から撤回しないのかと聞かれ「撤回するもしないもない。極めて大きな災害だ。災害復旧に全力を注ぐ」と述べるにとどめた。安倍晋三首相は参院予算委員会で二階氏の発言について「発言の中身の詳細は承知していない。コメントは控える」と語った。　立憲民主党の枝野幸男代表は１４日、新潟市内で記者団に「信じられない話だ。東日本大震災以降、最も大きな災害になりつつあるのではないか」と批判した。　首相は参院予算委で「行政府の長として復旧・復興、今も続いている救助活動に全力を挙げている。この程度であればよかった、ということは全くない」と述べた。立憲民主党の杉尾秀哉氏への答弁。　菅義偉官房長官は「与党幹部の発言に政府として逐一コメントするものではなく、控える」と述べた。　二階氏は１３日の党緊急役員会で「予測に比べると、まずまずに収まったという感じだ。それでも相当な被害が広範囲に及んでいる」と語った。役員会後、今回の被害が軽いとの趣旨ではないと釈明した。