文化功労者は大林監督、玉三郎ら21人
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文化功労者は大林監督、玉三郎ら21人
政府は29日、2019年度の文化勲章をノーベル化学賞に決まった電気化学の吉野彰(71)、狂言の野村萬(89)ら6氏に贈ることを決めた。文化功労者には映画の大林宣彦(81)、歌舞伎の坂東玉三郎(69)ら21氏を選んだ。吉野氏も文化勲章と同時に選ばれた。 大林監督は文化功労者に決まり「とても誇らしく、ありがたく、うれしい」と静かに喜びを噛みしめた。 常に新たな映像表現を開拓し続けてきた名匠。大学時代に8ミリ映画の自主製作を始め、1977年に「HOUSE ハウス」で劇場用映画デビュー。「時をかける少女」などの青春映画がヒットした。近年はがんと闘いながら反戦と平和を題材にした作品を作り続けている。「あと30年は撮り続けてください」の声に「35年は撮ります」。きっぱりと宣言した。 文化功労者に選ばれた玉三郎は「身に余る光栄でございます」と喜びのコメントを発表した。 美しく、りんとしたたたずまいで、歌舞伎に登場する女性たちの姿を女形として描き、観客を魅了し続ける。この道60年以上。「鷺娘」など舞踊は海外でも高い評価を受ける。今年は岩谷時子賞、高松宮殿下記念世界文化賞も受賞。これからも舞台芸術のために「出来るだけの事をしてまいりたい。舞台創りとしての、演出や指導などにも最大の力を尽くしていきたい」と誓った。
[紹介元] 「芸能社会」の最新ニュース – SANSPO.COM(サンスポ・コム) 文化功労者は大林監督、玉三郎ら21人