首里城焼失、住民「やっと復元した建物なのに」「ただただ悲しい…」
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首里城焼失、住民「やっと復元した建物なのに」「ただただ悲しい…」
炎上する首里城を見つめる市民ら =31日午前6時8分、那覇市【拡大】 31日午前2時半頃、那覇市の首里城から出火し、木造3階建ての正殿が全焼するなど、主要7棟の計4000平方メートル以上が燃え、約11時間後の午後1時半頃に鎮火した。 那覇市内を見下ろす丘から立ち上った炎は燃え広がり、首里城跡に並ぶ建物群を包んだ。悪夢の夜が明け、住民の目に映ったのは、跡形もなく焼失した正殿の姿だった。 「ものすごい勢いで火が上がり、正殿の骨組みが崩れて隣の建物に火が移っていった」 近所に住む白鳥律子さん(70)は、パトカーのサイレン音で跳び起き、マンションの最上階から消火活動を見守った。「こんなことになるなんて悔しい。やっと復元した建物なのに」と嘆いた。 首里城につながる守礼門の前には消防車やパトカーが並び、警察官が近隣住民に避難を呼び掛けた。住民らは不安そうな表情を浮かべた。無職男性(66)は「ショックだ。頑張って復元するしかない」と話した。夫と一緒に現場近くを訪れた神谷育恵さん(47)は、目に涙を浮かべて「ただただ悲しい」。まだ煙が上がる首里城を遠くから見つめた。 首里城跡を含む「琉球王国のグスクおよび関連遺産群」は世界遺産に登録され、昨年度の訪問客は約280万人。現場近くの商店は客足が細ることを懸念する。アイスクリーム店を営む尾辻明央さん(53)は「大打撃だ。店は閉めることになるかもしれない」とうなだれた。
[紹介元] 「芸能社会」の最新ニュース – SANSPO.COM(サンスポ・コム) 首里城焼失、住民「やっと復元した建物なのに」「ただただ悲しい…」