逃走した女の身柄確保、車に乗せた男を逮捕　地検支部収容ミスから２日

　大阪地検は１日、大阪地検岸和田支部（大阪府岸和田市）から男の車に乗って逃げた岡崎公栄被告（４９）＝自動車運転処罰法違反（無免許過失傷害）と道交法違反（ひき逃げ）の罪で公判中＝の身柄を確保し、公務執行妨害と傷害の疑いで一緒に車で逃げた野口仁容疑者（３０）を逮捕したと明らかにした。　２人が逃走してから２日。岸和田市に隣接する大阪府和泉市で午前１１時１６分ごろに岡崎被告が確保され、野口容疑者は同市で同１１時４６分ごろに逮捕された。　地検によると、岡崎被告は公判への不出頭などを理由に保釈が取り消され、１０月３０日に収容する予定だった。同日午前に支部を訪れ、検察官が手続きを説明中に「車に荷物を取りに行きたい」と申し出た。　４人の検察事務官が付き添っていたが、支部敷地外に止まっていた男の軽乗用車の助手席に乗り込み逃走。車を停止させようとした男性事務官が軽傷を負った。　地検が逃走を公表したのは約５時間後で、住民らから批判の声が上がっていた。上野暁総務部長は「事実関係の正確な把握と確認に時間を要した」と説明していた。