【朝ドラのころ】須藤理彩(1)アンパン渡されせりふのテスト、全部食べたのは私だけ

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【朝ドラのころ】須藤理彩(1)アンパン渡されせりふのテスト、全部食べたのは私だけ
一人前の大工を目指すヒロインを演じた須藤は、1998年1月の会見で金づちを持ってにっこり。今回の取材で「教えていただいたおかげで、今も棚を直したりします」と明かした【拡大】  NHK連続テレビ小説の歴代ヒロインに迫る大型連載「朝ドラのころ」の11月は、1998年度前期の「天うらら」に主演した須藤理彩(43)。当時は無名で、オーディションのときからハプニングや失敗続き。それでも、陸上選手として鍛えた瞬発力と明るさで乗り切り、一人前の大工になるヒロインを見事に演じきった。今でこそ多彩な顔を演じ分ける売れっ子だが、冷や汗の分だけ成長した原点を振り返った。 あのときのオーディションを思い出すと、今でもドキドキします。当時、私は21歳。高校を卒業後、女優をしながらアルバイトをしてました。ファミリーレストランとかコンビニとか…。 その頃の朝ドラは無名でも選んでもらえる新人の登竜門でした。「天うらら」の前にも2回、所属事務所から朝ドラのオーディションに応募してもらったのですが落選。3回目の挑戦でした。 1815人受けて、書類選考で約500人に絞られた後、なぜか握力テストがあったんです。そのときにヒロインは大工の役だと教えられたのですが、私は2位。悔しかったです。それはさておき、問題は最後のカメラテストのときでした。前もって事務所から受け取っていた台本は、短いせりふばかり。覚えたものを言い切った-と思ったら、面接官から突然「続きを言ってください」と言われたんです。 えっ、続きって何? 事務所から何ももらってないし…と驚くやら、あせるやら。後で分かったのですが、事務所の単純ミスで私の元に後半部分のせりふが届いていなかったんです。 【続きを読む】
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