逃走男、２日後や～っと確保「もう疲れました」　かくまった疑いで知人逮捕

大植良太郎被告が身柄を確保された十三大橋上で停車する捜査車両など＝１１日午後、大阪市【拡大】 　覚せい剤取締法違反（所持と使用）の罪などで公判中に保釈を取り消され、大阪地検が収容した大植良太郎被告（４２）が護送中の車から逃走した事件で、地検は１１日、大阪市内の淀川に架かる十三大橋の上で大植被告の身柄を確保した。前日１０日には大阪市住吉区内で大植被告に似た男を発見したものの、男は車に乗って阪神高速を“爆走”し逃走。２度にわたって逃げられた地検や大阪府警は、懸命に行方を追っていた。　事件発生から２日。半月ほどの間に２回も逃走を許してしまった大阪地検の必死の追跡だった。　「大植か？」「そうです。もう疲れました」。午後２時頃、淀川に架かる十三大橋に近い大阪市淀川区の路上を１人で歩いていた大植被告を捜査員が発見。職務質問に対し本人と認めたため、橋の上で確保した。抵抗はしなかった。グレーのニット帽、マスクとサングラスを身に着け、逃走時に右手首に掛けられていた手錠は外れていた。　また大阪府警は１１日、住吉区の住宅などに大植被告をかくまったとして、犯人蔵匿の疑いで知人の塗装工アルバイト、荻野侯昇容疑者（３７）＝大阪市住吉区庭井＝を逮捕した。府警は他に複数の少年が関与しているとみている。　なんとか身柄確保に至ったが、直前にも失態があった。１０日午前に大阪府東大阪市の逃走現場から十数キロ離れた住吉区の駐車場で、荻野容疑者が普段使用し、大植被告が乗ったとみられる車を発見。車は急発進し、阪神高速道路環状線や池田線を走行し追跡から逃れた。車は１０日午後、大阪市北区の駐車場で乗り捨てられていた。 【続きを読む】