韓国・文在寅大統領、ＧＳＯＭＩＡ「破棄避けるため努力」

　韓国の文在寅大統領は１９日、ＭＢＣテレビの番組に生出演し、失効が迫っている日韓の軍事情報包括保護協定（ＧＳＯＭＩＡ＝ジーソミア）について「最後の瞬間」まで日本と共に破棄を避ける努力をするとの意向を表明した。仮に破棄することになっても、日本との安保協力は続けると強調した。　番組は「国民が問う　２０１９国民との対話」と題してタウンミーティング方式で開かれ、質疑は約１００分間。世代や居住地域、性別のバランスを考慮して事前に選ばれた国民３００人が参加。９日に就任２年半を迎え、５年の任期の折り返しとなった文氏が北朝鮮情勢や経済政策について国民に直接、訴える機会となった。　大統領府の高●（＝日へんに文）廷報道官は放送に先立ち、国政の懸案への多様な意見に大統領が回答することで、望ましい方向を見いだす「率直な疎通の場」「国民統合の場」になることを期待すると述べた。（共同）