大阪の不明小６女児、栃木で保護　３５歳男を未成年者誘拐の疑いで逮捕

逮捕された伊藤仁士容疑者の自宅。女児が保護された交番とは約７５０メートルの距離＝２３日午後、栃木県小山市【拡大】 　１７日に大阪市住吉区の自宅を出たまま行方不明になっていた小学６年の女児（１２）が２３日午後、栃木県小山市の交番で保護された。大阪府警によると、目立ったけがはなく無事。女児は交番に駆け込んだ際、靴を履いておらず、「男の家から逃げてきた」と説明。府警は同日夜、未成年者誘拐の疑いで、同市の自称派遣社員、伊藤仁士容疑者（３５）を逮捕した。伊藤容疑者と一緒にいた１５歳の少女も保護され、栃木県警が事情を聴いている。　行方が分からなくなっていた女児が、６日ぶりに無事保護された。　２３日午後１時半頃、女児が大阪市住吉区の自宅から直線で約４３０キロ離れた、栃木県小山市の交番に駆け込んできた。　「男の家から逃げてきました」　雨が降る中、傘も差していない女児は自ら氏名を名乗り、助けを求めた。白いパーカの上に黒い上着を羽織り紺色のズボン姿。靴下を着用していたが、靴は履いていなかった。スマートフォンも持っていなかった。　栃木県警は証言などにより交番から約７５０メートル離れた２階建ての一軒家を特定。突入のタイミングを計っていたところ、午後４時２０分頃、伊藤容疑者が少女（１５）とともに出てきた。抵抗することなく任意同行に応じた。県警は少女も保護。県外から来たとみられ、経緯を調べている。　伊藤容疑者の逮捕容疑は１７日午前１０時３５分ごろ、未成年と知りながら女児を住吉区の公園に誘い出し、２３日午前１０時ごろまで自宅に宿泊させて誘拐した疑い。大阪府警の調べに「誘拐しようと思ったわけではない」と容疑を否認している。 【続きを読む】