神奈川県文書の保存ディスク転売　名前や住所など大量の個人情報

神奈川県の行政文書保存用のハードディスクがインターネットオークションで売られた問題について説明する担当者＝６日午前、神奈川県庁【拡大】 　大量の個人情報を含む神奈川県の行政文書を保存したハードディスクがインターネットオークションで転売されていたことが６日、県への取材で分かった。廃棄を請け負った業者の社員が転売していた。落札した男性から連絡があり、県はハードディスクを回収した。外部へのさらなる流出は確認されていないという。　県によると、転売されたハードディスクは９個で、データは２７テラバイトの大容量に上る。庁内の共有サーバーに使い、今春に交換していた。個人の名前や住所を記した納税記録、県庁内部の業務記録などが含まれていた。データ消去の処理がされていたが、復元できる状態だった。　交換したハードディスクは「富士通リース」（東京都千代田区）が情報機器会社「ブロードリンク」（同中央区）に消去や廃棄を委託していた。同社の男性社員が転売を認めているという。　県の担当者は「大変遺憾だ。物理的に破壊して消去するよう、富士通リースとの契約内容を見直したい」としている。