武漢当局幹部が「封鎖」前に音楽会 市民ら怒りと米紙報道

武漢当局幹部が「封鎖」前に音楽会 市民ら怒りと米紙報道
 24日付の米紙ウォールストリート・ジャーナルは、新型コロナウイルスによる肺炎が発生した中国・武漢市で、市の「封鎖」直前まで当局幹部が春節(旧正月)到来を祝うコンサートに出席するなど緊張感に欠けた対応に終始し、市民らの怒りを買っていると伝えた。 19日には市内で、1万以上の家族を集めた当局主催とみられる春節前の宴会も開かれていた。中国の医療関係者は「感染拡大期にこのような宴会を開くのは基本的常識に欠ける」と批判した。 今月、市の最高幹部が年次政策会議を開いた際にも、肺炎は議題になかった。市当局の初期対応については、感染状況を過小評価していたなどの指摘が出ており、市の顧問の1人は「(幹部)全員が過度に楽観的だった」と認めた。 武漢の病院から患者急増の報告を受けた国家衛生健康委員会のグループが今月現地入りし、事態は当局発表よりも深刻と判明。グループは市の「封鎖」を提言したが、武漢当局に権限がなく、グループが北京に戻ってから習近平国家主席が決断したという。(共同)
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