市原悦子さん追悼朗読会　未公開映像もお披露目

　１２日に１周忌を迎えた女優、市原悦子さん（享年８２）の追悼朗読会が２５日、東京・セルリアンタワー能楽堂で開かれた。　開催にあたり主催者が朗読をする人をオーディションで募集。最高齢８２歳から最年少１２歳の約２００人が集まり、書類選考、命日の朗読審査をクリアした１５人がこの日と、２６日の昼夜計３公演で市原さんの好きだった作品を読み上げる。　この日は、市原さん用にアレンジされた「焼跡の、お菓子の木」（作・野坂昭如）を女優、岩崎聡子（５３）が豊かな表情を見せながら、情感たっぷりに朗読。能楽堂ならではの音の響きに電子ピアノの音色や効果音が響き、満員の客席を引き込んだ。　さらに遺品の中から発見された、ことわざの語源をアニメにし、市原さんが登場人物の声を吹き込み、語りを担当した未公開映像「ことばのそもそも」もお披露目され、観客を喜ばせた。