陸上自衛隊の「富士総合火力演習」で実弾射撃を行う10式戦車=23日午前、静岡県の東富士演習場(陸上自衛隊のユーチューブより)
離島への敵の侵攻を阻止する想定で、戦車・装甲車約30両、火砲約40門、実弾約19トン(約3億6000万円)を使用。参加するのは静岡、神奈川県の部隊に限り、隊員数は昨年の約2600人から約1800人に減少した。
演習では、戦車やりゅう弾砲が次々に登場。ごう音とともに富士山の裾野に向けて射撃を繰り返し、着弾地点に土煙が立ち上った。
静岡県の東富士演習場で開かれた、陸上自衛隊の実弾射撃演習「富士総合火力演習」=23日午前(代表撮影)
例年、参加部隊とは別に若手隊員ら約4000人が研修として現地で見学するが、今年は近隣の隊員約1000人に限定し、残り約3000人は各地の駐屯地などでインターネット中継を見ることにした。
陸上自衛隊の「富士総合火力演習」で、新型コロナウイルス感染拡大防止のため間隔を空けて座る隊員ら(下)=23日午前、静岡県の東富士演習場(代表撮影)
観客を入れた一般公開は1966年に始まり、取りやめたのは、総火演自体が行われなかった79年以来2回目。昨年は観客2万人以上が訪れた。例年は8月下旬に実施されているが、今年は東京五輪が7~8月に予定されていたため前倒しした。
陸上自衛隊の「富士総合火力演習」を視察に訪れた河野防衛相(右上)=23日午前、静岡県の東富士演習場(代表撮影)