【記者の目】幅広い人脈で“チーム手越”形成も…近づいてくる人間見極める力が心配

【記者の目】幅広い人脈で“チーム手越”形成も…近づいてくる人間見極める力が心配
会見に臨む手越祐也=東京都内(撮影・蔵賢斗)【拡大】

 ジャニーズ事務所を退所した元NEWSの手越祐也(32)が23日、東京都内で生配信会見を行った。「男としてもっとチャレンジをしたかった」と退所理由を説明し、同事務所の滝沢秀明副社長(38)との対立報道も否定。緊急事態宣言下での2度の飲み会は、退所後の準備で必要だったとした上で「僕の未来の夢のために軽率な行動をしてしまった」と反省した。今後は音楽活動を主軸にSNSを駆使して「ジャパニーズカルチャーを世界に持っていきたい」と野望に燃えた。 「日本文化を世界に発信したい。そのために自分がメディアを持ちたかった」。会見で一番印象に残った手越の言葉だ。 生配信したYouTubeチャンネルを132万人が視聴した影響力には脱帽した。また、手越の言うように、大勢のスターを抱えるジャニーズ事務所にいては、スピード感を持って自分の夢を具現化させることは確かに厳しい。 「ビジョンは固まっている。追って自分の構想を発表する」と、具体的な今後の計画は明かさなかったが、彼の幅広い人脈から実業家を中心にバックアップ集団の“チーム手越”が、すでに形成されているのであろう。 ただし、底抜けに明るく前向きな性格は、思い込んだら脇目もふらず突っ走る危険もはらむ。影響力が大きいがゆえに、いろんな思惑で近づいてくる人間もいる。それを見極める力が心配だ。 2度の飲み会は今後の進路のためで不要不急ではないと言い切ったが、女性がいたことから私自身は納得できなかった。なぜ、ジュリー社長や滝沢秀明副社長が直接話をしてくれなかったのか。それを理解してから自分の道を進んでほしかった。(文化報道部編集委員・山下伸基)

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