【朝ドラのころ】1992年「ひらり」石田ひかり(2)そうそうたる先輩方との共演…学んだ“一流ほど謙虚”

【朝ドラのころ】1992年「ひらり」石田ひかり(2)そうそうたる先輩方との共演…学んだ“一流ほど謙虚”
セットの土俵清め式に参加し、1時間正座をして足がしびれて照れ笑いする石田=1992年7月【拡大】

 脚本を初めて手に取ったときは、本当に明るくて楽しくて元気で、朝にピッタリな作品だと思いました。お相撲が大好きで元気なヒロインから私も元気をもらって演じていましたね。 ひらりは自分に近い役でした。ポジティブで考えるよりも体が先に動いてしまうタイプ。役作り? 若いときに考えたことない。もう、勢い(笑)。恐ろしいですね。 劇中の土俵は、NHK(東京・渋谷)の西口の駐車場に作りました。セットでしたが、本物の土俵と同じように女性は近寄ってはいけなくて、私もお座敷のところまで。清め式などの儀式のときは1時間ぐらいずっと正座していて、足がしびれてつらかったですね。 力士役の皆さんのお稽古シーンは迫力満点でした。一生懸命トレーニングされていましたし、鬢(びん)付け油の香りが本当にお相撲さんっぽくさせますよね。 私は当時、若貴を応援していました。特に貴花田さんは同い年でしたので。お相撲が題材と知ったときは面白くなるだろうなって思いました。本当に若貴ブーム真っただ中でしたから。スタジオ収録の初日には脚本の内館牧子さんも駆けつけてくださって、「私はこもって書くから、あなたは頑張ってね!」とエールをいただきました。 ヒロインに決まってうれしかったのが先輩方との共演です。雲の上の上の上の上の存在の島田正吾先生ですとか、花沢徳衛さん、池内淳子さん、伊東四朗さんらそうそうたる方々とご一緒できたことも私の財産です。親にも「島田正吾さんというのは、緒形拳さんがひれ伏すような人なのよ」って言われました。
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[紹介元] 「芸能社会」の最新ニュース – SANSPO.COM(サンスポ・コム) 【朝ドラのころ】1992年「ひらり」石田ひかり(2)そうそうたる先輩方との共演…学んだ“一流ほど謙虚”