素性不明の芸術家バンクシーがロンドン地下鉄の車両内に描いた新作を、清掃員らがバンクシー作と「知らずに」消去していたと英メディアが15日伝えた。ロンドン交通局は落書きを禁じており、バンクシーも消されることを承知で描いた可能性がありそうだ。 ネズミやマスクなどを描いた新作は、新型コロナウイルス感染による苦境からの再起を鼓舞したり、マスクの着用率が低い英国民に使用を促したりする狙いがあったとみられる。 バンクシーは14日に新作を巡る一連の作業を写真共有アプリ「インスタグラム」に投稿していた。交通局側は、新型コロナの感染抑止のため車内清掃に力を入れており、事情を知らず「その他の落書きと同じように」扱ったと説明。動画投稿の数日前に消していたという。 国内4地域のうち、人口の大半を占めるイングランドなどでは、公共交通機関利用時のマスク着用を義務付けており、交通局は、車両内ではない「適切な場所」に新作を描き直すよう呼び掛けている。(共同)
英地下鉄内、バンクシーと知らずにの新作消去
英地下鉄内、バンクシーと知らずにの新作消去
新型コロナウイルスをテーマに、ロンドンの地下鉄車両内にスプレーで「落書き」されたバンクシーの新作(英PA通信=共同)【拡大】
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