最高気温40・5度、非接触体温計も誤作動!? 酷暑の群馬・伊勢崎をリポート

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最高気温40・5度、非接触体温計も誤作動!? 酷暑の群馬・伊勢崎をリポート
入り口で検温する高山記者=伊勢崎オートレース場(撮影・田村亮介)【拡大】

 日本列島は13日、お盆の入りを迎えた。全国921観測地点中、138地点で猛暑日となり、猛暑は収まる気配を見せない。太平洋高気圧は勢力を強め、きょう14日から週末にかけ、局地的に40度を超える地点も出てきそうだ。気温40度とはどんなものか。11日に観測史上最高の40・5度を記録した群馬県伊勢崎市で、オートレース「SG第24回オートレースグランプリ」を取材中の本紙レース部、高山直樹記者(46)が「40度体験」をリポートする。 11日に開催初日を迎えたビッグレース、「オートレースグランプリ」取材のため、前日の10日に伊勢崎市に入った。駅の改札を抜けると、東京とはワンランク違う暑さ。日差しで肌がピリつき、たちまち汗が噴き出して止まらなくなった。 10日の最高気温は37・4度。翌11日にはさらに気温が上昇して、観測史上最高、全国でも歴代13位となる40・5度を記録した。暑さを体感してみようと、仕事前に少しだけホテルのレンタサイクルを借りて、街を走ってみた。日陰を選んで走行していても、クラクラめまいがしそうだった。 新型コロナウイルス感染拡大のため、無観客開催。取材に訪れる記者らは、伊勢崎オートレース場の通用門で、非接触式電子温度計による検温を受ける。37度以下でなければ、レース場への入場が許されない。11日に検温を受けると…。 「37・9度」 周囲の気温に影響されたためか、とんでもない体温表示が出た。検温を担当する守衛のために用意された扇風機でしばらく涼をとり、再計測。37度を下回り、無事に入場許可が下りた。オートレース関係者によれば、この日の体温計測では、軒並み高い体温となったという。念のため、冷房が効いた記者席で再々計測すると36度の平熱。風邪の症状など体調異常も全くなかった。 大変だったのは、酷暑の中でレースに臨む選手の方だ。11日午後2時22分発走の第1レース、走路の温度は、なんと63度。オートレースではおよそ50度を超えると『熱走路』といわれる。高温でタイヤの摩耗が激しくなって滑りやすくなるため、有力選手でも後方からの追い上げは困難だ。猛暑日とはいえ路面温度60度超はほとんど記憶になく、選手も「63度じゃ参考にならない」とお手上げだった。 12日も37・9度、13日は35・9度まで気温は上昇。曇りがちで数字より涼しく感じ、汗が噴き出るほどでもなかった。ただ12日夕方には、群馬名物の雷雨に遭遇した。この出張は、どうもびしょぬれになる運命のようだ。(高山直樹)オートレース競馬、競輪、ボートレースと並ぶ日本の公営競技の一つ。レース場は川口(埼玉)、伊勢崎(群馬)、浜松(静岡)、山陽(山口)、飯塚(福岡)の国内5カ所。600ccのエンジンを搭載したバイクで左回りオーバルコースを走る。11日から伊勢崎で開催中の「オートレースグランプリ」は、年間に5開催行われる最高峰のSG(スーパーグレード)の一つで、15日に優勝戦が行われる。優勝賞金1300万円。

[紹介元] 「芸能社会」の最新ニュース – SANSPO.COM(サンスポ・コム) 最高気温40・5度、非接触体温計も誤作動!? 酷暑の群馬・伊勢崎をリポート