栗東トレセン火災、村山厩舎半焼…日曜出走予定馬２頭含む４頭が犠牲

ＪＲＡ栗東トレーニングセンターの厩舎で火災が発生し、煙が上がった　＝１４日午後、滋賀県栗東市【拡大】

　滋賀県栗東市の日本中央競馬会（ＪＲＡ）栗東トレーニングセンターで１４日夕、火災が発生し、逃げ遅れた競走馬４頭が死んだ。ＪＲＡによると、村山明調教師（４８）の厩舎（きゅうしゃ）１棟（約８２０平方メートル）が半焼、別の厩舎２棟の一部が焼けた。湖南広域消防局によると、やけどなどで消防隊員３人が病院に搬送された。夏競馬真っ盛りで、１５日に開幕する小倉競馬を含む３競馬場の開催で盛り上がるなか、悲劇がトレセンを襲った。　面積約１５０万平方メートルの敷地に調教施設や厩舎施設があり、２０００頭以上を収容する栗東トレセン。この大規模施設で競走馬が犠牲になる火災は、前代未聞だ。　ＪＲＡによると、１４日午後５時３６分頃、火災報知機が作動。ＪＲＡでＧＩ３勝を含む重賞１２勝を誇る村山厩舎の近くだった。　トレセンの保安隊が駆けつけて１１９番通報。消防車数台が燃えさかる厩舎に横付けされ、懸命な消火作業が行われた。午後８時２６分頃に鎮火したが、一時は上空に舞い上がった黒煙が、約６キロ離れたＪＲ草津駅前からも確認できたほどだった。　この火災で、ダートＧＩ１１勝のコパノリッキー、ダノンレジェンド、オールブラッシュ、テスタマッタといったＧＩ勝ち馬をはじめ、数多くの活躍馬が過ごした村山厩舎は半焼。逃げ遅れた所属馬４頭が犠牲となった。
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