石井ふく子さん、ドラマでタッグの渡哲也さんは偉ぶらず、謙虚で、仕事を愛していらした

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石井ふく子さん、ドラマでタッグの渡哲也さんは偉ぶらず、謙虚で、仕事を愛していらした
石井ふく子さん【拡大】

 俳優、渡哲也さん(享年78)の訃報が流れた14日、芸能界は深い悲しみに包まれた。テレビプロデューサーの石井ふく子さん(93)はドラマでタッグを組んだ大スターとの思い出を語り尽くした。 7月中旬に渡さんからお電話をいただきました。渡さんから送っていただいた京都の竹筒に入った水ようかんがとてもおいしかったので、お礼にうどんすきを送ったんです。「おいしくいただきました」とおっしゃっていただきました。 最後にお会いしたのは、3年前の私の誕生日会でした。それまでは毎年、出席してくださっていましたが、その年は出られない、と電話をいただいていました。 ところが、会の最中に電話が鳴って、「今、ホテルの地下の駐車場に来ているんです。顔を見せてくれませんか?」と。急いで行くと、「誕生日おめでとうございます、と言いたくて」と…。何よりの贈り物でした。立派な胡蝶蘭を贈ってくださいました。 忘れられないのは2001年のドラマ「明るいほうへ明るいほうへ-童謡詩人 金子みすゞ」です。ポスターの初稿をお見せし、「特別出演でお願いします」と話したら、「特別などとつけないでください。皆さんと一緒にしてください」と言われまして。そんなこと言ってくる俳優さんは今までいませんでした。ポスターを刷り直しました。偉ぶらず、謙虚で、仕事を愛していました。 この3年は会えませんでしたが、「早くお会いしてお元気な顔が見たいです」と電話でいうと、「そのうちね」って…。 今朝方、渡さんが振り向いて手を振る夢を見て、心配していたんです。渡さんが亡くなったことは信じられないし、信じたくありません。(テレビプロデューサー)

[紹介元] 「芸能社会」の最新ニュース – SANSPO.COM(サンスポ・コム) 石井ふく子さん、ドラマでタッグの渡哲也さんは偉ぶらず、謙虚で、仕事を愛していらした