将棋の渡辺明名人(36)=棋王、王将=が、本紙の取材に応じた。今期は7月のヒューリック杯棋聖戦で藤井聡太二冠(18)に敗れてタイトルを失ったが、8月に初挑戦となった名人戦で豊島将之竜王(30)を4勝2敗で破った。現役最強といわれ、「魔王」の異名を取る渡辺名人は棋聖戦、名人戦を振り返り、今後の展望を語った。
渡辺名人は7月16日、棋聖戦第4局で藤井二冠に敗れ、「すごい人が出てきた」と語った。1カ月後の8月15日、初の名人位を獲得。今度は「最後のチャンスだと思っていた」と安堵(あんど)した。2つの言葉の真意を聞いた。
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「年齢的にもうチャンスはないかもしれなかった。今回駄目だったら、また挑戦者になれるとはかぎらない。(今期はB級2組の)藤井君も普通にいけばあと2年でA級に来ると考えると」
棋力のピークは25歳から30歳ともいわれる。渡辺名人も「50歳を過ぎてタイトル戦に出てこられる方は、さかのぼってもなかなかいない。自分もよくてあと10年、短ければあと2、3年という感じ」と自身を見つめる。
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