将棋の第33期竜王戦挑戦者決定3番勝負の第3局は19日、東京都渋谷区の将棋会館で指され、羽生善治九段(49)が丸山忠久九段(50)を破り、対戦成績2勝1敗で挑戦権を獲得した。羽生九段は7番勝負で、前人未到のタイトル通算100期を目指す。
7番勝負出場が懸かった大一番は、中盤以降に羽生九段がペースをつかんだ。その後もリードを広げて、99手までで粘る丸山九段を押し切った。 対局を終えた羽生九段は「(今回の3番勝負は)一手ずつ丁寧に指していこうと思っていた。(100期に向けて)そういう舞台で、指すことができるのはありがたいこと。コンディションを整え、開幕を迎えたい」とほっとした表情を浮かべて話した。
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羽生九段は2017年の竜王戦で史上初の永世七冠を達成し、自身のタイトル獲得記録を99期に更新。その後は18年の名人戦で敗れると、続く棋聖戦、同年末の竜王戦にも負けて27年ぶりの無冠に後退した。今回、約2年ぶりのタイトル戦登場となる。
豊島将之竜王(30)との7番勝負は、10月9日に開幕する。