【写真】「パパに似てる」産後初イベントで披露した愛娘とのショット
■いまだ“良妻賢母”が求められるママタレ、一度踏み外すとダメージは絶大
これまでのママタレの歴史を振り返ると、今も10年前も第一人者といえば元モーニング娘。の辻希美だろう。アイドルとしてバリバリに活動していた2007年、19歳にして電撃妊娠&結婚。アイドルとしてはある意味最悪のタイミングだったが、その後は個人ブログで子育ての様子を発信しながら芸能活動に復帰。
ママであることをウリとする“ママタレ”という芸能人の新ジャンルを確立し、後に小倉優子、木下優樹菜、ギャル曽根、藤本美貴、北斗晶などのフォロワーを生み出す。また、“純ママタレ”とは言い難いが、木村佳乃、森高千里、杏、篠原涼子といった面々も、ママとしての好感度を本業にプラスさせたといえる。
そんなママタレのイメージを最大限に活かすのは、前述のように「料理上手」や「家庭円満」「良妻賢母」といったハッピー系キーワードであり、レシピ本や子育て本を出版するのもお約束。多様性を重んじる風潮が年々色濃くなるものの、ママタレに求めるのは旧時代的なイメージであり、少しでもその印象から外れるような行為が表ざたになれば、たちまちバッシングの標的に。それは木下優樹菜さんの例をいまさら挙げるまでもないだろう。
ただ、北斗晶のように、ママ以外に佐々木健介の「妻=鬼嫁キャラ」を前面に出したり、それこそ“第一人者”辻希美のように「炎上→焼け野原」を繰り返しながらも、一周回ってリスペクトの対象となるパターンもあり、ママタレといえどもそれなりの“個性”を出していかなければ生き残れなくなっているようだ。