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■リメイク権獲得に約5年、リアルタイム進行の物語は「ながら視聴スタイルに合致」
米20世紀フォックスにとって、世界中で大ブレイクした『24』はとくに重要なコンテンツであり、そうそうにリメイクさせるわけにはいかなかったようだ。これまでにも熾烈な権利争奪戦が繰り広げられていたというが、ついにテレビ朝日が、長い交渉の末にリメイク権を獲得した。その立役者のひとり、テレビ朝日の神田エミイ亜希子プロデューサーに話を聞いた。
「4~5年にわたる権利交渉を重ねて、やっとここまできた、と実感しています。交渉中は何度も厳しい条件を提示されましたが、日本で2クールのドラマがほぼないなかで、その仕組みを越えた24話=2クールの放送を前提に交渉したことが契約に向けた決めての一つになりました。さらに、時間軸に沿ったストーリー展開、日本版としての設定変更の説明、コンセプトデザインを細かく提示して熱意も伝えたことで、信頼していただけたんだと思います」
そもそもなぜ、今リメイクに至ったのか。神田氏は、「1時間=1話、24時間の物語を描くドラマの特性は、SNSを駆使する今のドラマ視聴者のスタイルに合致している」と相性のよさを指摘する。
「開局60周年記念の連ドラの企画を考える中で、誰もが楽しめるエンターテイメントとして2000年代に世界的に大ヒットした『24』に行きつきました。また、リアルタイムで物語が進行していく構成や考え方そのものは、若い世代がSNSで情報を常にシェアしていることと発想として近いものがあります。リアルタイム視聴の楽しさは、若者たちのほうがよく知っていて、この作品との相性もいいと思ったんです。『24』を観たことがない10~20代の若い世代でも、観てみたら楽しめるポテンシャルが高いと考えています」