【独占インタビュー】是枝監督、希林さんとだぶって見えた「かわいい」ドヌーヴ

【独占インタビュー】是枝監督、希林さんとだぶって見えた「かわいい」ドヌーヴ
撮影中、ドヌーヴに希林さんをだぶらせた是枝監督。「(希林さんが生きていたら)『ドヌーヴ、どうだった?』って、絶対聞かれるだろうな」 =大阪市北区(撮影・松永渉平)【拡大】  映画「万引き家族」で昨年のカンヌ国際映画祭最高賞(パルムドール)を手にした是枝裕和監督(57)の最新作「真実」が来月11日から公開される。主演に指名したフランスを代表する女優、カトリーヌ・ドヌーヴ(75)とがっぷり四つに組み、パリで撮影。そのたたずまいに、日本映画界屈指の国際派監督は「僕にとっての重石」と敬愛した樹木希林さん(享年76)をだぶらせていた。(取材構成・笹井弘順) 大阪でサンケイスポーツの取材に応じた是枝監督の表情は、少し疲れて見えた。 「ベネチアへ行って、パリに戻って、トロントへ渡って日本に戻ってきたから地球を一周した感じなんですよ。体内時計が狂っちゃってる」 さすが、国際派-。ツッコミには「僕、海外ってイメージついてますか? すごくドメスティックなんですけど。日本語しか喋れないし」と苦笑した。が、カンヌをはじめ海外の映画祭での活躍はそれを証明する。 パリで撮った「真実」はその象徴。主演がドヌーヴで、共演したオスカー女優のジュリエット・ビノシュ(55)、米俳優のイーサン・ホーク(48)らキャストにも日本人はいない。 「フランスで撮ろうと思ったのはビノシュさんに『何かやりませんか』って誘われたってのが大きいですよね」 2011年、来日したビノシュとイベントで「女優とは、演じるとは、何か?」をテーマに対談。その後もやり取りを重ねた是枝監督は15年、移動の機内で以前に書いた“女優の楽屋だけが舞台”の戯曲のプロットを思い出す。 【続きを読む】
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