俳優の株上げる? 吉高由里子

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俳優の株上げる? 吉高由里子
代表作はすぐに思い浮かばないけど…写真:現代ビジネス 「今、最もテレビ出演している女優」と言えば、断トツで吉高由里子だろう。

 7日に放送されたスペシャルドラマ『東京タラレバ娘2020』(日本テレビ系)、11日にスタートしたドラマ『危険なビーナス』(TBS系)、23日公開の映画『きみの瞳が問いかけている』の番宣で、その姿を見る機会が急激に増えている。

【写真】吉高由里子の屈託のない笑顔に癒やされる

 吉高と言えば、すでに女優歴15年を超え、プライム帯の初主演ドラマ『美丘 –君がいた日々-』(日本テレビ系)からちょうど10年を数える中堅俳優。さまざまな職業を演じても、既婚・未婚の役も違和感のない32歳という年齢も、連ドラの主演やヒロインにふさわしい。

 しかし、検索窓に「吉高由里子」と打ち込むと、予測ワードに「蛇にピアス」というメジャーになる前の12年前に主演を務め、ヌードを披露したことで知られる映画のタイトルが真っ先に表示されるように、「代表作は?」と言われると浮かばない人が多いのではないか。

 もちろん朝ドラファンなら2014年の『花子とアン』(NHK)を挙げるだろうが、その後に主演を務めた2017年の『東京タラレバ娘』、2018年の『正義のセ』(日本テレビ系)、2019年の『わたし、定時で帰ります。』(TBS系)、2020年の『知らなくていいコト』(日本テレビ系)は、そのほとんどが世帯視聴率1桁に終わるなどヒットしたとは言い難い。

 それにも関わらず、なぜ吉高由里子は主演やヒロインを務め続けられるのか。掘り下げていくと、単に世帯視聴率では測れない吉高の強みが浮かび上がってくる。「成功」できなくても「失敗」しないphoto by gettyimages 吉高は朝ドラ『花子とアン』のあと、舞台出演をこなしただけで約3年間ドラマや映画には出演しなかった。

 当時は各メディアから「燃え尽き症候群か」「引退してしまうのでは」などと報じられていたが、2017年の『東京タラレバ娘』で本格復帰を果たしてからは、「ほぼ一年に一作ずつドラマと映画に出演」というマイペースを貫いている。

 ただ、吉高のように「年一作ペースでコンスタントに主演やヒロインを務められること」は、現在のドラマ・映画シーンでは貴重。幅広い世代からの知名度と好感度があり、それなりの演技力がなければ主演のオファーは続かない。

 吉高はそれらをクリアしている上に、世帯視聴率や興行収入は「成功」と言えなくても「失敗」していないため、「主演やヒロインの資格は十分ある」という見方をされているのだ。

 たとえば、吉高の『花子とアン』以降、朝ドラヒロインを務めた女優の中で同等レベルの出演数をこなしているのは、波瑠、高畑充希、有村架純、戸田恵梨香くらいに留まる。

 土屋太鳳、芳根京子、葵わかな、永野芽郁、安藤サクラ、広瀬すずは連ドラ主演が少なく、『花子とアン』以前を見ても、杏、能年玲奈、夏菜、堀北真希、尾野真千子、井上真央、瀧本美織、松下奈緒と、事情はそれぞれ異なるが、吉高ほどコンスタントに主演やヒロインを務めていない。

 世帯視聴率20%前後を記録し続けてきた朝ドラのヒロインですら、年一作ペースでコンスタントに主演やヒロインを務めることは難しいのだ。その点、吉高は出続けることで知名度や好感度を保ちつつ、成功はできなくても失敗を回避している。

 吉高が主演やヒロインを務める作品が失敗しない理由として挙げておきたいのは、相手役を際立たせ、俳優の株を上げるような演技をするようになったこと。実際に、『わたし、定時で帰ります。』では向井理、『知らなくていいコト』は柄本佑が「主演の吉高と同等以上に注目を集め、女性たちが魅了される」という現象が起きていた。

 これは「吉高が抑制の効いた演技をすることで、女性視聴者がヒロインを自分に置き換えて見やすくなった」からだろう。朝ドラヒロインを務める以前の吉高は、強烈な個性を強みにするタイプだっただけに、ドラマと映画から遠ざかっていた約3年間が生んだ特筆すべき変化と言える。

[紹介元] Yahoo!ニュース・トピックス – エンタメ 俳優の株上げる? 吉高由里子