ジブリ作品初！『ナウシカ』が歌舞伎に　主演の尾上菊之助「武者震いしております」

美しい女形で知られる菊之助（右）と七之助が「風の谷のナウシカ」を歌舞伎で表現＝東京・内幸町【拡大】 　歌舞伎俳優、尾上菊之助（４２）が主演する新作歌舞伎「風の谷のナウシカ」（１２月６～２５日・新橋演舞場、演出・Ｇ２）の製作発表が３０日、東京・内幸町の帝国ホテルで行われた。　同作はスタジオジブリの宮崎駿監督（７８）が１９８２年から１３年かけて漫画誌で連載し、８４年に映画化された世界的アニメで、ジブリ作品が歌舞伎になるのは初。ハリウッドの実写化を断った宮崎氏が、タイトルを変えない条件付きでＯＫを出した。コミック全７巻を昼夜の部通しで上演するため、最低でも８時間を超える大作になる。　自らジブリに掛け合い、主人公のナウシカを演じることになった菊之助は「５年前から準備を進めてこの日を迎え、武者震いをしております」と感慨深げ。「アニメに寄せつつも歌舞伎らしさを出さなければならず、合流地点を探すのが大変」と苦労も吐露した。　菊之助の指名で敵役の皇女クシャナを演じる中村七之助（３６）は「兄（中村勘九郎、３７）がジブリ作品を大好きで、すごくうらやましがっていた」と笑わせた。