お笑いコンビ、オリエンタルラジオの藤森慎吾(37)が、東京・帝国劇場で28日まで上演中のミュージカル「ローマの休日」に出演。帝劇デビューを果たした。
ラブ・ロマンス映画の不朽の名作を題材にした東宝製作のミュージカルの20年ぶりの再演。
藤森は、アン王女(朝夏まなと&土屋太鳳)、新聞記者ジョー(加藤和樹&平方元基)と行動をともにするカメラマン・アーヴィングを、太田基裕(33)とダブルキャストで演じる。
近年は俳優としても存在感を発揮し、昨年はテレビ朝日系「ドクターX~外科医・大門未知子~」でドイツ帰りの外科医を演じたほか、今夏のフジテレビ系「13(サーティーン)」では誘拐犯を不気味なオーラで熱演。ミュージカル出演は2度目。チャラ男キャラの明るさや芸人としての舞台勘で、お調子者のアーヴィングを、コミカルにニヒルに表現した。
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藤森はコンビとしてリズムネタ「武勇伝」でブレークした後、チャラ男キャラとして開眼し、音楽ユニット「RADIO FISH」を結成して紅白出場、そして、最近は俳優としてオファーが急増。低迷と浮上を繰り返しながら、二の矢も三の矢も放って、厳しい芸能界を渡り歩いてきた。
以前、ドラマ出演で本人を取材した際、「やりたいことが多くて欲張りというのもあるし、お笑いだけを極められる人間ではなかった。お笑いの才能がめちゃくちゃあったわけじゃないから、いろいろなことをやらせてもらっている」と冷静に自己分析していた。
ミュージカルは一朝一夕にはいかないだけに、舞台では特に、ミュージカルナンバーの歌唱は安定感に欠けた。しかし、自身のYouTubeの歌唱動画でKingGnu、official髭男dismらの難曲のカバーに果敢に挑戦し、味のあるハイトーンボイスを披露。ミュージカルではまだ異質だが、発想と表現が豊かな人だけに、良いアクセントとして光る可能性を秘めている。(R)