沖縄県出身で初めて芥川賞を受賞した大城立裕(おおしろ・たつひろ)氏が27日午前11時10分、老衰のため沖縄県北中城村の病院で死去した。95歳。沖縄県出身。葬儀・告別式は30日午後2時から沖縄県浦添市伊奈武瀬1の7の1、いなんせ会館で。喪主は長男達矢(たつや)氏。
沖縄の歴史や文化を題材に小説や戯曲を執筆し、1967年に米兵によるレイプ事件を描いた「カクテル・パーティー」で沖縄の作家として初めて芥川賞を受賞した。著書は「小説琉球処分」「対馬丸」など多数。2015年に短編小説「レールの向こう」で川端康成文学賞を受賞した。
googletag.cmd.push(function() { googletag.display('div-gpt-ad-Rec_Article'); });
中国で終戦を迎え、帰国後は高校教師を経て琉球政府職員に。沖縄県立博物館(現在の沖縄県立博物館・美術館)の館長などを務めながら創作活動を続けた。
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設には反対の立場を鮮明にした。15年5月17日に開かれた辺野古移設に反対する「沖縄県民大会」で共同代表を務め、当日は体調不良で欠席したが「県民大会の成功を祈ります」とのメッセージを寄せた。