消“ヒィ～”税１０％ＵＰ…各地でトラブル、対策苦戦

消費税率引き上げを受け、鉄道やファストフード、コンビニなどでは新運賃表や新メニューへの差し替え作業が行われた＝１日【拡大】 　消費税率が１日、ついに１０％になった。大規模なシステム改修を伴うだけに、全国各地でトラブルが相次いだ。券売機が使えなくなる鉄道が出たほか、消費税を上乗せできなくなった外食チェーンや税率８％のままで計算するコンビニもあった。さらには増税に伴って導入されたキャッシュレス決済のポイント還元制度への登録が間に合わず、クレジットカードなどで買い物をしてもポイント還元が受けられないケースも。混乱は尾を引きそうだ。　トラブルが目立ったのが交通機関。大阪メトロでは、なんば駅など２５駅計５７台で始発前に券売機の画面が動かなくなった。プログラムが自動で税率を切り替える設定になっていなかったことが原因で、午前７時１３分に復旧。乗客９人が切符を購入できず、「着駅払い乗車証」を発行した。　名古屋鉄道では８つの駅で、券売機の電源が落ちたり「発売中止」と表示されたりして発券できない状態に。京成電鉄は、４駅で係員専用の払い戻しや精算用の機器で運賃データの更新が１日午前まで行われていなかった。大阪モノレールの千里中央駅は、増税前の運賃で乗車券を販売していた。 【続きを読む】