読売新聞グループ本社は6日、遊園地などを運営する「よみうりランド」に、株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。全株式を取得し完全子会社にする。
読売新聞グループ本社は子会社などの所有分を含め、よみうりランドの株式の33・87%を持つ筆頭株主。東京都内で記者会見した山口寿一社長はよみうりランドを「グループのスポーツ、文化、エンターテインメント事業の中核とし、経営基盤を拡張する」と述べた。
6日に開いた取締役会で決めた。買い付け価格は1株当たり6050円で、買い付け総額は約389億円。TOB期間は9日~12月21日とする。
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完全子会社化した後は、プロ野球巨人などスポーツに関連した飲食や物販事業をよみうりランドに集約。東京都稲城市に建設する予定の巨人の新たな2軍球場に併設する商業施設も、よみうりランドを中心に運営する。
よみうりランドは6日、TOBに賛同すると決めた。記者会見に同席した溝口烈社長は、新型コロナウイルスで遊園地が一時休業するなど苦境に陥っていることに触れ「新聞社の信用力と資金力は大きな支えになる」と話した。