慶大に不正アクセス　ＯＢ含む顔写真１万８０００件流出か

　慶応大の情報システムが不正アクセスを受けた問題で、流出した可能性のある約３万件の個人情報のうち、顔写真は約１万８０００件で卒業生の顔写真も含まれることが１１日、大学への取材で分かった。顔写真は学生証に利用するため湘南藤沢キャンパス（神奈川県藤沢市）で管理しており、現役の学生だけでなく、２００７年度以降の在籍者分まで含まれるという。
　湘南藤沢キャンパスは、新型コロナウイルスの影響で大半の授業がオンラインで行われており、構内は閑散としていた。友人と自習に来ていた総合政策学部２年の男子学生（２０）は「自分の個人情報が漏れたかもしれないと思うと不安。ネットに残れば悪用される可能性もあるし、怖い」と暗い表情。

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　大学側からのメールで、不正アクセス被害を知ったという環境情報学部２年の男子学生（２０）は「何をしているのかという感じ。きちんと対策を講じてほしい」と厳しい口調で話し、総合政策学部２年の女子学生（１９）も「今後同じことが起きないようにしてもらいたい」と訴えた。