▼トイレに行けないほど忙しく…休日に24時間寝たことも
放送が始まると、近所は大騒ぎ。ちょっとお使いにでも行くものなら声をかけられ、お土産をいただいたり、おまけをしてくれたり。ヒロインの元子が庶民的で親しみやすい下町の子だったこともあって、街を歩いていると「もっちゃん、もっちゃん」って知らないおじさんにも役名で呼び止められましたね。
そういう環境に慣れるにつれ、「演技だけでなく私生活の面でもきちんとしていないといけない」という思いも出てきました。ただ、自分の時間はほとんどなく、当時住んでいた(東京の)吉祥寺から局のある渋谷に通う毎日。(京王)井の頭線の満員電車の中でせりふを覚えていました。
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生活の基盤がNHKで朝から夜中までお手洗いに行く暇もないくらい忙しく、ぼうこう炎になったことも…。ほかの先輩方は稽古で台本を持っていても、私が持っていたら「こら、お前! 覚えてこい」と叱られる。どんなに長いせりふであっても台本を見直すことも許されなかった。みんなの前で怒られ、それは恐ろしかったですよ。そのときは泣かないのですが、家に帰って「そんなつもりじゃなかったのに~」と思い出して泣きながら寝ていました。
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