米共和議員が郵便票廃棄示唆　大接戦の南部州幹部に

　米南部ジョージア州で選挙を管轄するラフェンスパーガー州務長官（共和党）は１６日、共和党のトランプ大統領に近い同党のグラム上院議員から大統領選で合法的に投じられた郵便投票の一部を廃棄するよう示唆されたとの認識を示した。ワシントン・ポスト紙のインタビューで語った。
　米主要メディアは民主党のバイデン前副大統領が同州で勝利を確実にしたと報じたが、州当局は僅差であることから全ての票を手作業で再集計している。ラフェンスパーガー氏によると、１３日に電話で話したグラム氏から、郵便投票で本人確認のための署名に不備が多かった地域の郵便投票用紙を全て廃棄する権限があるか問われたという。

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　ラフェンスパーガー氏は廃棄を求められたと受け止めたと述べた。結果に影響を与えるような不正はなかったことも重ねて強調した。
　一方、トランプ氏は１６日のツイッターで、ジョージア州が署名確認作業への立ち会いを許さないとして「再集計に意味はない」と主張した。ツイッター社は投稿内容に真偽不明の注意を付けた。（共同）