大阪府の吉村洋文知事は23日、民放番組に出演し、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、国の観光支援事業「Go To トラベル」を27日から一時停止するよう国に要請する考えを示した。「より効果的に対策するなら(特に感染状況が深刻な)大阪市内の受け入れを停止するべきじゃないかと思う」と述べた。
また、大阪市内にある繁華街の飲食店を中心に営業時間を短縮し、午後9時までとするよう求める考えも示した。早ければ27日からで、15日間を想定。補償について吉村氏は「国が定めた1日2万円に加え、大阪市の松井一郎市長は上乗せした支援をするとも言ってくれている」と述べた。
googletag.cmd.push(function() { googletag.display('div-gpt-ad-Rec_Article'); });
GoToへの対応や時短営業要請については24日午後、対策本部会議を開いて決定する。
府は23日、281人が感染し、1人が死亡したと発表。集計方法を切り替えた16日を除き、10日から200人以上が続いている。7割近い193人が感染経路不明で、陽性率も18・4%と高水準。重症者用の病床使用率は47・6%となり、府が時短要請の目安としている50%に迫った。吉村氏は「重症者用の病床が逼迫しつつある」と危機感を示した。