東京都の小池百合子知事が1日夕、首相官邸で菅義偉首相と政府の観光支援事業「Go To トラベル」に関して協議し、65歳以上の高齢者や基礎疾患を持つ人を対象に、東京発着の旅行の利用自粛を呼び掛ける方針を伝えた。菅首相は会談後、小池氏の考えについて「理解できる」と述べた。菅首相と小池氏は政府と都が連携して感染拡大を阻止するとの考えでも一致した。
東京都内は11月以降、新型コロナウイルスの感染状況が悪化。中旬から下旬にかけて1日当たり500人を超える日も出ており、札幌市と大阪市に続いて一時除外の対象に含まれるかどうかが焦点となっていた。
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政府の新型コロナ感染症対策分科会は11月25日、感染状況が分科会の基準で上から2番目のステージ3(感染急増)相当地域との往来を3週間控えるよう提言。該当地域には東京23区も札幌、大阪両市と共に例示した。
だが、一時除外を都道府県知事の要請に基づいて政府が決定する過程に関し、小池知事が反発。「感染拡大地域への入りと出の両方を止めないといけない。都だけではなく、全国的な視点から国が判断するのが筋だ」として政府の主体的な関与を求めていた。