大阪府は3日、新型コロナウイルス対策本部会議を開き、独自基準「大阪モデル」の警戒度を、非常事態を示す「赤信号」に引き上げる方向で協議する。大阪市の松井一郎市長は、府民に不要不急の外出を自粛するよう求めることになるとの見通しを示した。
感染者の増加に伴う重症者向け病床の逼迫を踏まえたもので、赤信号が点灯すれば5月のモデル策定以来初めて。松井氏は「医療現場の負担を少しでも軽減しないと現場がもたない」とした。
府が毎日発表する感染者数は10月中旬から増加傾向に転じ、11月22日には過去最高の490人に上った。重症用病床は206床確保したが、今月2日には重症者数が131人となり、使用率は63・6%まで上昇した。大阪モデルは「70%」を赤信号点灯の目安としている。
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現在の警戒度は「黄信号第2段階」。府は大阪市北区と中央区で、酒の提供や接待を伴う飲食店に午後9時までの時短営業を要請している。府民に対しては、飲み会や宴会を4人以下、2時間以内とするよう呼び掛けている。