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日本のボクシング映画に欠かせない男がいる。「百円の恋」「あゝ、荒野」など多くのヒット作のボクシング指導を務める俳優兼トレーナー、松浦慎一郎(38)だ。
公開中の「アンダードッグ」も担当。北村匠海(23)扮する若き天才ボクサーのセコンド役でリアルな存在感を放つとともに、北村や主演の森山未來(36)らをプロと同じように指導。全12試合の構成も手掛け、「持っている引き出しは全て出し切って、最高の作品に仕上がりました」と胸を張る。
九産大時代にボクシングを始め、その後、脱サラして役者を志し上京。ジムで指導者としても働き、2010年には優れたトレーナーに贈られるエディ・タウンゼント賞を受賞した。少年隊の東山紀之(54)のパーソナルトレーナーとしても知られる。
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安藤サクラ(34)主演の「百円の恋」が数々の映画賞に輝いたことを受けて指導の仕事が増えたことに、「最初は複雑でしたが、第一線で活躍されている方がどのように役に臨んでいるかを間近で見られる。それが俳優としての糧になっています」と、拳だけでなく、刺激も受けている。
今年は「みをつくし料理帖」など映画6本に出演。俳優業について「ボクシングと一緒でやればやるほど奥が深い」とかみしめ、「見ている人の記憶に残る芝居ができたら。夢はカンヌ国際映画祭で助演男優賞を獲ることです」と“世界タイトルのベルト”を巻くことを誓った。