国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産に登録されているイタリア南部の古代都市遺跡ポンペイで27日までに、大衆食堂のカウンターとみられるものが発掘された。「テルモポリウム」と呼ばれる飲食店でファストフードなどを提供していたと考えられている。地元メディアが報じた。
カウンターには色鮮やかなフレスコ画で鶏などが描かれており、貯蔵場所で見つかったものからカモや魚、カタツムリなどさまざまな食材が使われていたことがうかがえる。
保存状態がよく、発掘を指揮するマッシモ・オサンナ氏は「素晴らしい発見だ」と強調。古代の人々が温かい食事やワインを楽しんだ様子が分かるという。
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ポンペイは西暦79年、ベズビオ山の噴火による火砕流で埋まり壊滅した古代ローマの都市。18世紀に発掘が始まり、これまでにも多くのテルモポリウムが見つかっている。(共同)