東京都で31日、新たに報告された新型コロナウイルスの感染者数が1300人超となったことが分かった。12月26日の949人を上回り、過去最多を更新。初の4桁に達し、感染拡大の深刻化が一層鮮明となった。都内では病床や医療体制の逼迫が懸念されており、抑止に向けた新たな対策を求める声が強まりそうだ。
首相官邸は、菅義偉首相が午後5時ごろ官邸に入り、田村憲久厚生労働相らと会うと明らかにした。これ以上の感染拡大防止に万全を期すよう指示するとみられる。
小池百合子知事は都庁で報道陣の取材に応じ、感染者に対する入院や宿泊療養、自宅療養などの対応や調整に保健所と連携して対応するよう改めて指示したと説明。都民に向けては「年末最後の買い出しなどで密になっている。コロナで年末年始はないと改めて強く申し上げたい」と述べた。
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12月の新規感染者数は1万9200人を超え、月ごとで2番目に多い11月の9850人と比べてほぼ2倍に増加した。1日当たりでは11月中旬以降に500人台の日が出始め、12月に入ってからは700~900人台の日が目立っていた。
直近7日間での平均は11月1日が169・3人だったのに対し、12月31日時点では870人以上の水準となり、2カ月近くで5倍を超えている。