宮城・気仙沼市在住のシンガー・ソングライター、熊谷育美(35)が8日付で、同郷のフリーアナウンサー、生島ヒロシ(70)が会長を務める芸能事務所、生島企画室と業務提携した。
熊谷はこの日、自らのHPで「まもなく東日本大震災から10年。新しい自分の可能性に賭けてみたいと思いました」とコメント。生島と同じく今も深く被災地に思いを寄せる1人として「とても心強い味方を得た思いです」と胸中を明かした。
熊谷は2009年にデビュー。透明感あふれる歌声でこれまでシングル6枚、アルバム2枚を発売した。3枚目の「月恋歌」が映画「劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル」の主題歌に抜擢(ばってき)されるなど、存在感を発揮している。
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高台にあった自宅は難を逃れるも、故郷の惨状にショックを受け、親族とともに避難所生活も経験。2016年に一般男性と結婚し、現在は第3子を妊娠しこの春には出産予定という。
生島企画室は現在、女優、浅野温子(59)やタレント、優木まおみ(40)、モデルでタレント、朝比奈彩(27)ら100人以上のタレントを抱えるが、歌手は珍しい。
生島も「コロナ禍ではありますが、東日本大震災は風化させたくない。熊谷さんとともに頑張ります」と誓いを新たに。震災で妹夫婦を亡くした悲しみを胸にエールを送る。
熊谷は「引き続き気仙沼に住んで精進しつつ、子育てや教育を通じて社会に貢献する活動にも力を入れていきたい」と抱負を語った。