北朝鮮の朝鮮中央通信は9日、金正恩朝鮮労働党委員長が党大会で行った活動総括報告の内容を伝えた。米国は「最大の主敵」であり、制圧、屈服させなければならないと強調。核戦力を引き続き強化していく方針を表明した。「攻撃対象に合わせてさまざまな手段に適用できる戦術核兵器」を開発、超大型核弾頭の生産を続けるとした。
今月20日のバイデン米新政権発足を前に核放棄に応じない対決姿勢を鮮明にした。昨年11月の米大統領選後、金氏が対米政策について直接言及するのは初めて。
金氏は「米国で誰が政権に就いても、実態と対朝鮮政策の本心は変わらない」と指摘。「新たな朝米関係樹立の鍵は米国の敵対視政策撤回にある」と述べた。
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トランプ米大統領との史上初の米朝首脳会談については、超大国を相手に自国の利益と平和を守る北朝鮮の戦略的地位を世界に誇示したと強調。韓国に対しては「現時点で一方的に善意を示す必要はない」とし、一切の敵対行為を中止し、南北首脳会談での合意を履行するよう要求した。(共同)