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新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言の再発令中に与党幹部が東京・銀座のクラブを深夜に訪問していたことに、芸能界から批判の声が相次いだ。
自民党の松本純国対委員長代理が18日深夜、公明党の遠山清彦幹事長代理が22日深夜に、それぞれ銀座のクラブを訪問していたことが一部報道で判明。菅義偉首相は27日の参院予算委員会で「国民に外出自粛の協力をお願いしている中、大変申し訳ない」と陳謝した。
松本氏は26日、国会内で記者団に「(飲食店は)かねて要望、陳情をいただいているところ」と説明した上で「国民に我慢を強いているときであり、私の行動自体が少し軽かったと反省している」と謝罪。遠山氏も同日、国会内で記者団に「知人の仕事のさまざまな相談があった。時間が時間なので、切り上げて帰るべきだった」とわびた。
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国民に「自粛」を呼びかけている中での与党幹部の行動に、各局ワイドショーでも厳しい声が噴出した。
フジテレビ系「バイキングMORE」(月~金曜前11・55)でMCを務める俳優、坂上忍(53)は「せっかく菅総理も感染拡大阻止っていうほうに舵をきろうとしている中、身内が足を引っ張って何をやっているんだって話になっちゃう。お忙しいとは思いますけれども、やっぱり国民に我慢を強いるんであれば、率先して範を示していただきたい」とピシャリ。また、松本氏がクラブでの飲酒について「お茶代わりで出てた」などと答えたという報道には「こういう方は議員さんで何人かいらっしゃって、皆さん言い訳されてるんですけど、この人チャンピオンだと思うわ。もうびっくらこいた」とあきれを隠せなかった。
同局系「とくダネ!」(月~金曜前8・0)に出演した元衆院議員の金子恵美氏(42)は「先輩ですけどね」と前置きした上で「国民も我慢が続いていてナーバスになっているときに…猛省する前になんで気づかないんでしょうか」と苦言。「要望、陳情を聞いていたということであれば、この時期であれば議員会館に来ていただいて要望、陳情を受けるのが筋」と指摘した。
一方、社会学者の古市憲寿氏(36)は「もしも信念があって行ってるならいいなと思ったんですよ」とコメント。しかし「信念があったら謝るべきじゃないし『このままだと銀座が大変なことになるから緊急事態宣言はもう解除すべきだし、もっと経済を回していきましょうということを我々は国にももっと訴えていきたいんだ、自民党も変えていきたいんだ』ということを彼らが言っていたら別に筋が通っている。そうじゃなくて謝っているということは自分でも悪いなというふうに思っていたわけですよね」と続け「それがすごい情けない」とバッサリ斬った。
TBS系「ひるおび!」(月~金曜前10・25)でもこの問題を取り上げ、政治ジャーナリストの田崎史郎氏(70)は2氏の政治的手腕そのものについては評価。しかし「この行動はいけない。せめて2人とも、いまの自分の役職の辞任を申し出なきゃいけないんじゃないかなと思います」と提言し「緊急事態宣言下の国会という中で、党の中枢におられる方がこんないい加減なことをしちゃいけない」と糾弾した。