俳優、綾野剛(39)が29日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた主演映画「ヤクザと家族 The Family」(藤井道人監督)の公開初日舞台あいさつに、共演の舘ひろし(70)らと登壇した。
父親を覚醒剤で亡くし、自暴自棄になった主人公の山本賢治(綾野)が、柴咲組組長の柴咲博(舘)を救ったことから“父子の契り”を結び、ヤクザの世界に飛び込む物語。ヤクザ役初挑戦の綾野は、舘から贈られたスーツを着て登場した。
今月26日に39歳の誕生日を迎え、スタッフから「39 GO」と花文字をあしらったバースデーフラワーを贈られ、「他のいろんな作品と同様、皆さんの心の疲弊を止められる映画を届けたい」と決意を新たにした。
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舘は所属する石原プロモーションが事実上解散した今月16日以来、初の公の場。「俺が着るよりかっこいい。返してほしい」と冗談で綾野のスーツ姿をほめた後、「39歳か。やりたい放題だな。綾野くんに今回、引っ張ってもらった。これからも使って」とおねだりして、綾野を笑わせた。
舘は「亡くなった渡(哲也)さんに見てほしい。生前、いつも『お前、いいな』とほめてくれたけど、今回は怒られるかも」と苦笑。そんな舘に、綾野は「舘さんはしゃべらなくても背中に物語がある。とても大事なことだと思った」と尊敬のまなざし。スーツも演技も“舘魂”の継承を誓った。
ヤクザ仲間役で共演の磯村勇斗(28)は「剛さんは愛しい兄貴です」とゾッコン。綾野の娘役を演じた映画初出演の小宮山莉渚(15)が「この映画で家族の大切さ、温かさを感じてほしい」としみじみ語ると、綾野は「僕の娘はとても美しいです。グッときてます」と感激をこらえていた。