５月に大腸がん手術の山本譲二「もうちょっとだけ歌わせて」

　日本作曲家協会が主催する「日本作曲家協会音楽祭２０１９」（後援・産経新聞社）が７日、東京・王子の北とぴあで行われ、これまで歌手活動で歌謡界への貢献を表彰する特別選奨に山本譲二（６９）と坂本冬美（５２）が選ばれた。　山本は「生きて頑張っていれば、いいことがあるなとしみじみ思いました。今年で４５周年ですが、もうちょっとだけ歌わせてくださいよ」と１３００人の客席に呼びかけた。　山本は今年５月、腹痛を訴え、精密検査を受けたところ約７センチの大腸がんが見つかり、手術した。「これから歌っていけるかな。家族の面倒を見れるのかな」と入院中は自問自答する日々だったが、リンパ節などへの転移はなかったという。　「医者から『抗がん剤治療はしなくていいですよ』と言われ、女房（元女優、悦子さん）が笑顔になった。これからも歌わさせていただきます」と頭を下げ、万雷の拍手を浴びていた。　一方の坂本は「演歌ではまだまだの３３年目です。（師匠の作曲家）猪俣公章先生が生きていたら、喜んでくれたと思います」としみじみ語った。　また、ソングコンテスト・グランプリ曲に選ばれた「たんぽぽだけの花屋」をクミコ（６５）が披露。ベストカラオケ賞に選ばれた市川由紀（４３）の「雪恋華」、有線大衆賞に選ばれた辰巳ゆう（２１）との「おとこの純情」、ロングヒット賞に選ばれた森山愛子（３４）の「会津追分」を、それぞれ受賞歌手が熱唱した。　日本作曲家協会音楽祭奨励賞を受賞した成世昌平（６８）、大城バネサ（３７）、入山アキ子、朝比奈あきこ、松阪ゆうきもそれぞれの楽曲を披露した。