ソニー、純利益初の１兆円超　「鬼滅の刃」大ヒットも貢献

　ソニーが３日発表した２０２０年４～１２月期連結決算は、純利益が前年同期比８７・０％増の１兆６４７億円だった。２年ぶりに過去最高を更新し、初めて１兆円を超えた。新型コロナウイルス感染拡大に伴う巣ごもり需要で、ゲーム事業が好調だった。グループ企業が配給に関わるアニメ映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」の大ヒットも貢献した。
　本業のもうけを示す営業利益も１１・８％増の９０５３億円と過去最高だった。売上高は４・１％増の６兆７７８９億円となった。ゲーム事業はソフトや有料会員サービスが伸び営業利益の３分の１程度を占めた。アニメ・音楽の娯楽事業や金融事業も業績を押し上げた。

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　２１年３月期業績予想を上方修正し、純利益は従来の８千億円から過去最高となる１兆８５０億円とした。通期での１兆円超えも初めて。売上高は８兆５千億円から８兆８千億円へ引き上げた。