市は16年度から、財政収支の不足を補うため、市の貯金に当たる基金を取り崩してきた。だが、コロナ対応によって支出が当初の想定を大幅に超過。永藤市長は、同様の状況が続けば今後の予算編成が困難になるとの見通しを示した。
市が8日発表した21年度の一般会計当初予算案は、20年度当初比1・3%減の4236億円。2年連続のマイナスとなった。コロナの影響で法人市民税などが落ち込んでおり、今後も毎年度30億~50億円程度の収支不足が見込まれるという。
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永藤市長は、財政悪化が続けば新たな感染症や災害への対応が困難になるとして「財政危機を乗り越え、市民に安心して暮らしてもらうよう注力する」と理解を求めた。