現役医師ユニット「インスハート」、平和を願いNYで10日にライブ

現役医師ユニット「インスハート」、平和を願いNYで10日にライブ
現役医師による音楽ユニット、インスハートのToshi(左)とJyun【拡大】  現役医師による音楽ユニット「Insheart」(インスハート)が、10日(日本時間11日)に米ニューヨークで長崎の被爆者の思いを歌った「おばあちゃんののこしもの」を披露する。 おばあちゃん おばあちゃん あなたがしわくちゃなのは いつもいつも 笑顔でいるから 歌い出しからは、おばあちゃんの平和な日常が浮かび上がる。だが8月9日を迎えるたび、眉間にしわが寄り、背中が震える。そう、長崎の原爆忌を迎えるたびに…。 ボーカル兼バイオリンのToshi(31)は形成外科医、ギターのJyun(38)は精神科医。長崎大医学部時代に軽音楽サークルで出会い、ロックバンドを組んだ。2015年に「患者の心に寄り添う音楽を作りたい」とユニット結成。インスハートは「in side your heart」(あなたの心のそばに)を略した造語だ。 障害を持つ子を持った母親の思いを歌った「あなたが生まれて」、病気を抱えた母親の話を聞いて作った「明日も咲くひまわり」、ホスピスで母を看取った娘が語るエピソードを描いた「ぬくもりに包まれて」-。 患者に寄り添う曲の数々は、同郷・長崎の大先輩、さだまさし(67)の心を打った。一昨年、NHKレギュラー番組「今夜は生でさだまさし」に呼ばれ、生演奏を披露。昨年にはテレビ長崎が2人をテーマにした「白衣のメロディ」を制作し、第27回FNSドキュメンタリー大賞にノミネートされた。 それでも2人の日常は変わらない。「基本的に音楽活動は土、日だけです。医師としての仕事があくまで優先なので。でも働き方改革で休みが増えたので、少し音楽の時間が増えました」とToshiは笑った。 ニューヨークで歌う「おばあちゃんののこしもの」は、長崎大学病院から「被爆者のご高齢の方々の話を聞いてほしい」と依頼され、3人の被爆者の体験をもとにして17年に作った7分超の大作だ。同年8月9日には長崎市の平和公園でも歌った。 遅めの夏休みを取って向かったニューヨーク。マンハッタンの教会で、歌詞を英訳し、核兵器のない世界を願って歌う。「人と人との、避けられるはずの争いで犠牲になる方々がいる。誰の身にも起こる可能性があるけれど、避けられるはずだと伝われば」とJyunは思いを込めた。 【HIBAKUSHA APPEAL Atomic-Bomb Testimony and Music for Peace】 現地時間10月10日午後7時から、ニューヨーク・マンハッタンの Hall of Worship, Community Church of New Yorkで。日本被団協の藤森俊希さんも登壇する。 インスハートは、帰国直後の10月13日午後3時から、東京・成城ホールでコンサートを行う。チケットなどの詳細は公式サイトhttp://artist.aremond.net/insheart/で。
[紹介元] 「芸能社会」の最新ニュース – SANSPO.COM(サンスポ・コム) 現役医師ユニット「インスハート」、平和を願いNYで10日にライブ