東京五輪・パラリンピックの聖火ランナーとして愛知県瀬戸市を走る予定だった将棋の藤井聡太二冠(18)が、多忙を理由にランナー辞退を昨年秋に市に伝え、了承されていたことが11日、分かった。五輪が1年延期され、本人の都合が付かなくなったためという。同市の伊藤保徳市長が取材に明らかにした。
市長によると、聖火ランナー辞退は、五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長の女性蔑視発言とは無関係。
同市出身の藤井二冠は昨年7月に最年少でタイトルを獲得。同8月には二冠獲得と八段昇段を果たした。環境の変化でスケジュールが多忙となったとして、関係者を通じて昨年11月に市に辞退したいとの連絡が来た。
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伊藤市長は「残念だが、本人の気持ちを大切にしたい。別のかたちで市民に勇姿を披露してほしい」と語った。
聖火リレーを巡っては、同県犬山市を走る予定だったお笑いコンビ「ロンドンブーツ1号2号」の田村淳が、動画投稿サイトで「森会長の『新型コロナウイルスがどういう形であろうと必ず開催する』との発言に同意しかねる」と述べ、今月3日に辞退を表明している。