長野の温泉旅館で火災　国登録有形文化財

　１１日午後３時２０分ごろ、長野県山ノ内町平穏の湯田中温泉にある老舗旅館「よろづや」で、国登録有形文化財となっている「松籟荘」の調理場から火が出ていると１１９番があった。男性従業員２人が煙を吸い込むなどして病院に搬送されたが、いずれも命に別条はないという。宿泊客で逃げ遅れやけが人はいないとみられる。
　よろづやによると、松籟荘は旅館の離れで木造３階建て。建物自体が数寄屋造りとなっており、３階には大広間があるという。１９３９年に完成し、２００３年に国の登録有形文化財となった。
　出火当時、チェックインしたばかりの客がいたが、逃げて無事だった。

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