空自がPAC3訓練公開 不安払拭狙い、東京・有明で
空自がPAC3訓練公開 不安払拭狙い、東京・有明で
東京臨海広域防災公園に展開したPAC3(地対空誘導弾パトリオット)=9日午前、東京・有明(酒巻俊介撮影)【拡大】 航空自衛隊は9日、東京・有明の東京臨海広域防災公園で、地対空誘導弾パトリオット(PAC3)の機動展開訓練を報道陣に公開した。自衛隊や在日米軍の施設外での展開訓練は2013年以来4回目。北朝鮮がミサイル発射を繰り返す中、国民の不安を払拭する狙いがある。 隊員約30人が参加。迎撃ミサイル発射機1基のほか、レーダーや電源などを積んだ車両計15台ほどを公園に並べ、声を掛け合いながら配線をつなぎ、約20分かけて発射までの手順を確認した。河野太郎防衛相と小池百合子東京都知事が視察した。 訓練を指揮した前田章輔2等空佐は「弾道ミサイルへの即応態勢を示すことで、国民に安心してもらえるのではないか」と話した。 PAC3は地上配備型で、イージス艦の海上配備型迎撃ミサイルが撃ち漏らした場合、大気圏に再突入した弾道ミサイルを着弾前に狙う。発射機を車両に搭載して移動でき、射程は数十キロ。 北朝鮮は5月以降、11回にわたり弾道ミサイルなどを発射。今月2日に海洋から発射された弾道ミサイルは、島根県沖の日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下したとみられる。
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