その他の写真(1/2枚)
上方落語の名手として知られた五代目桂文枝さん(2005年死去)が、熊野古道の世界遺産登録に合わせて04年に創作した「熊野詣」を、弟子の桂枝曾丸(52)が21日、和歌山市民会館(和歌山市)で演じた。「一門の思い入れのある作品で恐れ多く、自分はなかなか挑む勇気がなかったが、地元で上演できてうれしい」と感無量な様子だった。
上方落語で伊勢参りが題材の作品は多いが、和歌山県の熊野三山を参詣する「熊野詣」を題材にしたものはなく、五代目文枝さんが地元の依頼を受けて創作した。04年の初披露後に、熊野地方を遊覧飛行して推敲(すいこう)する力の入れようだった。枝曾丸は自身の定期公演会20回目の節目で初めて演じようと決意した。
googletag.cmd.push(function() { googletag.display('div-gpt-ad-Rec_Article'); });